慣れるということ
2013/09/18(Wed)
年を取ることの良さの一つに「慣れ」がある。

人間、いい環境にも、そうでない環境にもある程度時間があれば慣れる。

難しい技も訓練をつみ、慣れるまで練習したらできるようになるし、
悲しい経験も日が経つにつれその悲しい状況に慣れる。

慣れるおかげで人生は生き易くなることは体験済みだ。


もちろん慣れすぎてしまい、怠慢になったり手を抜きすぎたりするのはよくないし、
悲しみに慣れるのも悲しいが、ある程度のことは慣れた後にできることを試されているような気がする。

物事に慣れた上で、どうそのことに接し、広げていくか。


例えば、私は歌を歌うことを仕事にしているが、
人前で歌うことに慣れるまでは、緊張の連続だった。
もちろん今でも違う意味の緊張感はあるが、昔のそれとは違う。

緊張して、うまく歌えなかったり、たくさん間違えた。(今でもよく間違えるけど)


人前で自分の意見を話したり、歌を歌ったりするのは、非日常的なことだと思う。
だから失敗を恐れて緊張するのだと思う。

初歩の緊張をしている間はあまりクリエイティブなことができない。
やらなければいけないことで手いっぱいだから。


慣れて初めて周りが見渡せて自由になれる。


うるさいお客、気の合わないミュージシャン、大勢の方に真剣に聞かれる、お客さんたった一人、
楽しすぎる現場など、良いこともそうでないことも色々な経験をしとくと、どんな環境でも自由でいられる。


そうするとその状況の中で最大限クリエイティブに演奏することに集中できる。


音楽以外でもそうだ。

長く生きれば、それだけ多くの人にも接するし、同じ人とも長くつきあう。
知らなかった事を知り、見たことのないものを見る機会が増える。

そしてそれらはすべて自分の経験となって、生きることに慣れていく。

慣れないとやれないことも多いし、
慣れて初めて、毎回感動する!ということも
味わえる。



台風が去り、昨日から急に秋になった。
好物がたくさんで回るが、慣れたおいしさってすごく好き。

いつ食べてもどんなに食べても食べ飽きない味がある。
お酒も味を知ってるのに毎回感動できる。



自分のものとなるほど慣れたものは手放し難い。




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