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自己決定権
2017 / 06 / 22 ( Thu )
前に書いたイタリア人の教えのように、自主的に行動すること、そして自己に関する決定は本人自身にゆだねられている事が現代はとても多い。

自分で決めるということは、決めた事柄に対しては自分で責任ももつということ。
このことは日本教育を普通に受けていると育ちにくいものかもしれない。
いいお手本もいないし。


インフォームズコンセプトという言葉がある。
医療現場に置いて十分な説明を受けた上で患者本人が納得して行う治療のこと

「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスは2000年以上も前に医師の職業倫理について宣言文をつくった。
この「ヒポクラテスの誓い」は高く評価された一方で、医師という強い立場の者が主導権をもち、弱い者の庇護者として振る舞い
、本人の意志に反してでも何らかの決定や行動に干渉する、という批判もあった。
パターナりズムという。

このことは現代でも色々な場面で目にする。
よかれと思ってやることがでっかいお世話になっているというやつだ。

こないだ病院の待合室にいたら、隣の部屋の声が漏れてきた。
またお酒飲んでますね
駄目じゃないですか・・・など。

患者も色々いるから医者も大変だと思う。


医師のような専門的な知識を持っていて、その知識のない人に対して行動に干渉したくなるのはまだ分かるとしても、日常の些細な事柄まで自分の経験がすべてのように相手に諭したり、干渉してくる人が多々いる。
悪気はなく。

それと善意でやっているから悪くないと想っている人が多い。
悪意のない一般論で人を傷つけていることがどれほど多いか。


医療の話に戻るが、従来の医療は医療父権主義が優勢であったとされる。
現在は患者主権主義であり、患者は自らの健康に関わる治療の選択は自己決定できるようになってきた。

ただどんなに丁寧に説明を受けても医療の専門家のような捉え方や選択は出来ないと思う。

権利はあってもうまく行使できるかは本人次第。
なんでもそうだけど。

今はインターネットがあるから自分で色々なことが調べることが可能になった。
個人のサイトで体験談を読むことも出来る。
様々なネットワークで同じ境遇の人とつながる事も可能だ。

やることやって決めたらあとは人を責めない。

自己決定することの重要性を再確認した今日の講義でした。
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