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誕生日に思ふ色々
2018 / 02 / 13 ( Tue )
元日に熱を出した。

誕生日には自宅の階段(登り)でつまずき、左手の小指を突き指した。

そして朝から喉が痛かった。
翌日病院に行ったら急性の咽頭炎といわれ、痛み止めと強い抗生剤を処方された。

大事な日に調子が出ない。あまりよい傾向ではないと思うが、
その日を大事だと思う一般の方が多い日と言い換えた方がいいかも知れない。
あまり自分にとって重要な日ではない。


先日、とてもよい講演を聴いた。
JT生命誌研究館、館長であり、生命誌研究者である中村佳子さんの講演「『生きている』を見つめ、『生きる』を考える」~まど・みちおの詩を通して~というもの。

まど・みちおの詩はいくつか読んだことがあるが、改めてユニークで深い。

詩というのは若い頃かっこつけて色々読んでいたが、今思うと意味が30%くらいしか分かっていなかった。

単語に意味を持たせることができるのは経験を積んだ大人の特権かも知れない


進化論で知られるダーウィンはミミズについて長年研究を続けた結果、
現在の緑多い地球の肥えた表土はあの小さなミミズが長い年月をかけてつくったものであり、
ミミズには知能があり、地球になくてはならぬ偉大な生き物であるという発表をした。

ミミズは魚の餌だけじゃなかったのだ。笑


また熱帯雨林にある鍵の木というイチジクがなぜいつも実をつけているのかを研究した結果、
イチジクコバチがたえず花粉を運び、中で子供を育てているのだという。
ハチとイチジクは共進化しているのだ。
あの広大な熱帯雨林でハチの功績も偉大である。

そしてそれらは驚くほど長い年月をかけた結果である。

自分も含め、現代人は急ぎすぎだよね。
自分の一生しか考えてない人が多い。
でも命は繋がる。
生き物はすべて38億年前に地球の海に存在した祖先細胞絡から生まれてきた仲間であるという。
お互いに優劣はなく、すべての生き物が38億年の歴史を持って生きている。
人間も例外ではない。


まど・みちおの詩の中にはこれらの生き物の歴史、38億年を感じることができる。

そしてミミズもカマキリも人間の子供もおたまじゃくしもみな自然の仲間であることが伝わってくる。

他の生き物になくて人間にだけあるのは想像力だという。
どんな生き物もそれぞれ尊い存在であるということ、そして生き物の持つ継続という偉大さが科学者である中村佳子さんとまど・みちおという詩人の共通認識だということが非常に興味深かった。


今、指と喉が痛いのは長い人生の中で、とるに足らないことかも知れない
けど、とても大切なひとときでもある。


どっちなんだよ、と自分につっこみを入れる今日この頃

たくさんのお祝いメッセージありがとうございました。

「小さいものほど大きな理由がある」と語るまどみちおさんの言葉を胸に
これからも生き物の端くれとして 驕らずに生きていこうと思います。




〔ちがいくらべ〕 まどみちお

はら すべすべで
ばら とげとげ

はち ぶんぶんで
ばち べんべん

はけ もしゃもしゃで
はげ つるり

はく げえげえで
はぐ べろり

はす ぽっかりで
ばす ぶーぶー

はは おっぱいで
ぱぱ かんぱい

はか しんでからで
ばか いきてるうち

はいはい ばいばい
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