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繋がる意識
2018 / 02 / 21 ( Wed )
人生で長い時間音楽に携わっている。
演奏(つたないけど)、聴衆という側面、音楽のもつ医学的、科学的効用についても勉強している。

それでもまだまだ音楽の魅力のほんの少ししか分かっていないのだろうと思う。


昨年直木賞を受賞した 恩田陸の「蜜蜂と遠雷」 (幻冬舎) を読んだ。

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!  内容(「BOOK」データベースより)


読んでいて何度も心が震えた。
クラシック音楽を見る視点が興味深い。
そして 「繋がる」 ということをすごく感じた。

遠くにいても「繋がる」という実感がある。

よく ある人のことを思うと、その人から電話が来たり、その人に出くわしたり、ということは
誰に出もあると思う。

そのことを意識して生きていると、
思い出す人と繋がれているという気がしてくる。
たぶん亡くなった人とも繋がることが出来るだろう。

勘違いかも知れないけど、たぶん繋がってる。


だからオリンピックでたくさんの人が応援するという気持ちはちゃんと本人に伝わっていると思う。

素晴らしい音楽はよい波動を出していて、それが自分と合うと調子まで良くなる。
そこでチューニングされるというか。


合う人、合わない人、というのもそういうのかも知れない。
でも合わなくてもそのうち合ってくることもあるだろう。

この本を読んで何度も 登場人物達が繋がっていくのを感じた。

波動が同じような人とは繋がりやすい。
本に出てくるような天才達は私が思うよりずっと早く繋がるのだろう。


多かれ少なかれ、凡人の私にも経験がある。


本の中で文芸業界とクラシックピアノの世界は似ているとでてきた。
コンクールの乱立と新人賞の乱立。
どちらも食べていけるのはほんの一握りの人間
自分の本を読ませたい、自分の演奏を聞いてもらいたい人はうじゃうじゃいるが、
どちらも斜陽産業で読む人と聞く人の数はジリ貧。
ひたすらキーを叩くところも似てるし、一見優雅なところも似ている

でも音楽は世界中どこでも通じる。
言葉の壁がない

そして音楽は「あの瞬間」に莫大な投資や苦労をふっとばせるほどの喜びを得ることが出来る。


音楽ってなんだろうね。


今、バルトークのピアノコンチェルト大3番を聞いている。
本戦で風間塵が弾いたもの
ゾルターン・コチシュ ピアノ
イヴァン・フィッシャー指揮 ブタペスト祝祭管弦楽団



なんかこういう時間久し振り。



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